五十肩について

こんにちは！

桜木町駅前鍼灸接骨院です！！

今回は”五十肩”についてお話させて頂きます！！

巷では五十肩と言われていますが、本来の疾患名では「拘縮肩」「凍結肩」と言われています。

この五十肩は、肩関節にある関節包、靭帯が癒着して拘縮してしまう事で肩関節に炎症が起こり痛みが出ます。

五十肩は、3つの病期に分かれていてその状態により治療法や日々のケアが変わってきます。

病期としては、炎症期、拘縮期、回復期に分かれています。

炎症期

初期症状は通常、痛みや不快感で、発症後の2週間から1ヶ月ほど続きます。夜間に痛みが強まるため、不眠症になりやすく、冷やす事や動かさない事が痛みを増すので注意が必要です。肩を保温したり、冷やさないように工夫も有効であることがあります。痛みが強い場合は安静が必要ですが、安静期間が長すぎると肩が硬くなりリハビリテーションに時間がかかることがあるため適切な動きが重要です。

慢性期

進行すると肩の可動域が制限されます。この段階では「凍結期」と呼ばれ、肩が固まるため痛みや夜間の不快感は治まるものの、拘縮（関節が硬くなり動きが制限される状態）が現れます。特に肩を外に挙げる動作（外転）や後ろに動かす動作（伸展や内旋）に制限が出ることが良くみられます。

この期間は3つの段階の中で肩の可動域が最も制限されるため、日常生活に大きな影響を及ぼす時期です。

回復期

慢性期とは異なり、関節の可動域が回復してくる段階で痛みもなくなっていることが多いです。

圧痛の部位や動きの状態などをみて診断します。肩関節に起こる痛みには、いわゆる五十肩である肩関節の関節包や滑液包（肩峰下滑液包を含む）の炎症の他に、上腕二頭筋長腱炎、石灰沈着性腱板炎、

腱板断裂などがあります。

これらは、X線（レントゲン）撮影、関節造影検査、MRI、超音波検査などで区別します。

温める

・温湿布や温かいシャワーを利用する。

・朝起きた時や運動前に肩周りを温める。

冷やす

・冷やす場合は、炎症が酷く熱を持っているような状態ですと冷やして血流を下げた方が効果的なこともあります。

運動

・胸張り運動

1，両手を前方に伸ばします

2，胸を張りながら肩甲骨を内側に寄せる

3，背中を丸めながら両手を前方に伸ばします

4，1～3を繰り返す

＊顎を引きながら行うと良いです。

・アイロン体操

1，痛くない方の手を台にのせて上半身を前に倒し、痛い方の手で重さ（1kg）のおもりを持ちます

2，肩の力を抜き、身体全体を揺らすことにより、おもりの重さを利用してゆっくり振ります

・肩甲骨の体操

1，肩の力を抜いて、左右の肩をそれぞれ手で触り、肘をくるくる回す（前回し・後ろ回し）

2，回す時は肘の高さと肩の高さが同じぐらいになるようにします

3，前回しと後ろ回しを交互に10回ずつ、3～5セット行います