腰椎すべり症・腰椎分離症について

こんにちは！

桜木町駅前鍼灸接骨院です！

今回は、”腰椎すべり症”、”腰椎分離症”についてお話させて頂きます。

腰椎すべり症とは、積み木のように積まれている腰椎が、文字通り前方に滑ってしまい様々な症状が起こる病気です。

腰椎すべり症は、大きく背骨や椎間板の変性により起こる「変性すべり症」と腰椎分離症に続発する

「分離すべり症」に分けられます。

腰椎分離症とは、スポーツなどによって繰り返される腰椎への伸展（後ろに反る）と回旋ストレスを原因とする関節突起間の疲労骨折です。

またこの分離により分離した腰椎の安定性が失われ、上下の骨にずれ（すべり）が生じ、結果として腰椎分離すべり症へと移行していきます。

ここでは変性すべり症と腰椎分離症に分けて説明していきます。

変性すべり症は明らかな原因は不明ですが、多くは加齢と伴に椎間板や靭帯、関節など腰椎を固定している組織が変性を起こし、それに伴って腰椎の安定性が失われ、腰椎ずれ（すべり）が出現します。

特に4番目の腰椎に好発しやすく、ホルモンの関係から女性に多いとされています。

腰椎分離症はスポーツをしている10代に多く、特に伸展、回旋を起こすスポーツに多いとされています。成長期の腰痛の29～55％が腰椎分離症であると言われています。

腰椎すべり症では、すべりの程度にもよりますが、まず坐骨神経痛と腰痛が挙げられます。すべりが強度になってくると、腰椎の後方を走る脊髄神経が圧迫され、下半身に痛みや痺れが出現します。

また長い距離を歩くと痛みや痺れが出現し、かがむことで楽になる「間欠性跛行」という症状も多く見られます。

腰椎すべり症も腰椎分離症もレントゲンとCTで状態を確認することができます。

また、腰椎すべり症の場合は、脊柱のラインに指を添えなぞっていくとすべっている腰椎の部分に凹みを感じます。

理学療法

基本はどちらに対しても保存療法（理学療法）を行います。安静が大事になってくるので、日常生活ではコルセットを使いながら、筋力トレーニングや関節の運動機能向上、身体の使い方の癖などを指導していきながら腰痛の改善を図ります。

手術療法

すべり具合や分離具合が強すぎる場合は、手術を行うことがあります。

基本的には患部である腰椎を固定してあげる事を目的に行います。手術療法で固定した場合は関節の動きに制限がかかるのでリハビリが大事になってきます。

腰椎すべり症や腰椎分離症は早期発見・早期治療が大事になってきます。症状は腰痛の為、一般的な腰痛と判断されてしまい症状が改善されないケースもあるので、腰痛があり気になる方は1度、整形外科を受診してレントゲンやＣＴなどを撮ってもらうと診断が早いので良いです！

特にスポーツをやっているお子さんで腰に痛みがある子は腰椎分離症の可能性が高いので注意が必要です。