2025年04月14日 | お身体に関すること

生理痛について

こんにちは！
桜木町駅前鍼灸接骨院です！
今回は、”生理痛”についてお話させていただきます！

生理とは

子宮は約1ヶ月に1回の周期で、赤ちゃんを包むベッドになるよう子宮の内側の”膜”を厚くして整えています。1ヶ月の間に赤ちゃんができなかった場合、使わなくなった”膜”は剥がれ落ち、血液とともに体外に排出されるのが”生理（月経）”です。

卵巣とホルモンの働き

卵胞が卵子へと成長する過程で働くのが”卵胞ホルモン”です。卵胞ホルモンは、受精した卵子が子宮に着床しやすいように子宮内膜を厚く整えています。子宮内膜が整うと卵子は卵巣を飛び出して排卵が行われます。排卵後に分泌されるのが”黄体ホルモン”といい、厚くなった子宮内膜をふかふかに保つ働きがあります。

生理（月経）の症状

女性ホルモンの分泌が大きく変化する生理前と生理中は、心と体に色々な症状を引き起こします。
症状の現れ方は人それぞれですが、よく見られる症状を紹介させて頂きます！

生理前

PMS（月経前症候群）

生理が始まる3〜10日前頃から起こります。
心の症状としては、イライラや不安感、うつ症状、無気力感などが起こります。
また身体の症状としては、疲れやだるさ、頭痛、腹痛、体重増加、乳房痛、眠気などが挙げられます。生理が始まると症状が軽くなったり、消えたりするのもPMSの特徴です。

PMDD（月経前不快気分障害）

PMSの中でも特に精神的な症状が強く現れ、日常生活にも支障がでてしまう状態をいいます。
生理開始1〜2週間前から感情のコントロールがしにくい、深い悲しみに襲われる、特に原因はないのに怒りっぽくなるなどの症状が現れます。
これらの症状は、20代〜30代がピークと言われておりますが、近年では10代でも増えています。

生理中

精神症状としては、イライラや憂鬱感、怒りっぽい、感情の不安定が挙げられます。
身体症状は、腹痛や腰痛、頭痛、下痢、吐き気、めまいなどが引き起こされます。

症状が強い場合は、我慢せずに専門の医療機関を受診しましょう。

生理痛の緩和方法

生理痛は、”プロスタグランジン”という物質の過剰分泌が原因だと考えられています。
プロスタグランジンは、経血を排出するために子宮を収縮させる働きがあります。しかし、何かしらの原因で経血がスムーズに排出されないと、さらに子宮を収縮させようとプロスタグランジンの量が増えます。この量が増えることにより、キリキリとした痛みが引き起こされるのです。

生理痛を引き起こす”プロスタグランジン”を過剰に発生させない対策をご紹介させて頂きます！

身体を温める

経血がスムーズに排出されない原因の一つに、身体の冷えによる血行不良があります。
子宮まわりから鼠径部までを温める工夫をしていきましょう。
外から温める方法としては、腹巻きやブランケット、カーディガン、ホッカイロがおすすめです。
ホッカイロを使用する時は、火傷に注意して使いましょう。
内から温める方法としては、温かい飲み物がおすすめです。内臓を温めることで体温上昇にも繋がります。
コーヒーや緑茶は体を冷やす作用があるため、生理中はなるべく控えましょう。白湯や血管拡張の働きがあるポリフェノールが入ったココア、ジンジャーティー、カモミールティー、ハーブティーなどのノンカフェインの飲み物を選ぶと良いでしょう。

痛みを和らげる姿勢をとる

姿勢の悪さは血行不良にも繋がってしまいます。
生理痛が辛く横になる時は、お腹を温めて血行を良くし、リラックスできる姿勢をとりましょう。
体の右側、または左側を下にし、膝を少し曲げ、背中を丸めた姿勢は生理痛の緩和に有効的です。
胎児がお腹にいる時も体を丸めた姿勢であることから、リラックス効果があると言われています。

ツボを刺激する

ツボは即効性があると言われています。

気海（きかい）
おへそから指2本分下のところに位置します。
生理痛に限らず、生理不順にも効果的だと言われています。優しくツボを数秒間押したり、温めることも効果的です。

山陰交（さんいんこう）
内くるぶしから指4本分上にあります。
月経痛、生理不順、自律神経失調症、更年期障害、不妊などに効果的と言われています。
その他にも、下痢などの消化器疾患や抑うつ、不眠などを緩和するとも言われています。

血海（けっかい）
足の膝のお皿の上、内側の角から指3本分上にあります。
血の巡りを良くしてくれるツボで、子宮を温めて
生理痛を緩和してくれる効果があります。

お腹周りだけでなく、足にも効果的なツボが沢山あるので、足を温めることも生理痛の緩和には効果的です。

生理痛を起こさない予防法

上記では生理痛が辛い時の対処法を紹介させて頂きましたが、ここからは、なるべく生理痛を起こさないようにするための予防法を紹介させて頂きます！
毎月訪れるものだからこそ、予防と対策をとっていきましょう！

生理痛予防のポイントになるのが、”血行不良”です。日常生活からできる血の巡りを良くする習慣を紹介するので、ぜひ実践してみてください！

体を冷やす食べ物、飲み物ばかり摂取しない

・夏野菜（きゅうり、トマト）、
・アイスクリーム、アイスドリンク
・砂糖が多く含まれているもの（クッキー、ケーキなど）
砂糖は取りすぎると高血糖となり、血液がドロっとなってしまい血流が悪くなってしまいます。
・カフェインが多く含まれているもの（コーヒー、紅茶、緑茶）
カフェインは血管を収縮させる働きがあり、血流が悪くなることによってプロスタグランジンが過剰に発生してしまいます。

運動する習慣をつける

血流をよくするには、運動が不可欠です。筋肉がつくことで血管のポンプ機能が上がり血行が良くなります。また、筋肉はエネルギー代謝量も上げるため体温上昇にも繋がります。

規則正しい生活を心がける

生理と自律神経は深く関係しています。自律神経が乱れると生理不順の原因となってしまいます。
自律神経の乱れは、暑い、寒い、ストレスなどの突発的な環境もありますが、睡眠時間や食事の乱れなども原因となります。
夜更かしをしない、3食同じ時間に食べるなど規則正しい生活を心がけると自律神経が整いやすく、生理不順の解消や血行の改善に繋がります。

最後に

今回は、”生理痛”についてお話させて頂きました！
生理痛には個人差がありますが、長く付き合っていかなければならないものだからこそ、なるべく痛みがでない方法を見つけ対策を行っていきましょう！！

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