2024年02月19日 | お身体に関すること

鉄欠乏性貧血について

皆さん、こんにちは！
桜木町駅前鍼灸接骨院です。

今回のブログでは貧血の中でも特に多い鉄欠乏性貧血について書いていきます。

貧血とは

貧血とは、血液中の赤血球の中にある、ヘモグロビンの濃度が低くなった状態を指します。ヘモグロビンは酸素をカラダのすみずみまで運ぶ働きをしています。
そのため、ヘモグロビンの濃度が低くなるとの組織に十分な酸素が行き渡らず、さまざまな不調があらわれるようになります。

貧血の原因

貧血になる原因は大きく分けて2つあります。

1つ目の原因は赤血球・ヘモグロビンを作れなくなることです。
赤血球やヘモグロビンを作るのに必要な栄養素(鉄、亜鉛、葉酸、ビタミンB6・B12)が不足したり、赤血球を作る骨髄の病気になったりすることで正常に赤血球・ヘモグロビンが作れなくなります。

2つ目の原因は赤血球・ヘモグロビンが無くなってしまうことです。
頻発月経、月経過多などの異常月経や胃・十二指腸潰瘍、がんなどで大量の出血や出血の持続が起こったり、細菌感染、免疫の異常、ランニングなどの運動などで赤血球が破壊されたりすることで、体の中の赤血球・ヘモグロビンが無くなっていってしまいます。

鉄欠乏性貧血とは

上記にもあるように赤血球・ヘモグロビンは鉄、亜鉛、葉酸、ビタミンB6・B12などの栄養素によって作られています。その中でも鉄は主な成分となります。鉄はミネラルの1種で体内では作られないため、食事などから摂取をします。摂取された鉄は十二指腸、上部空腸(小腸)で吸収され「トランスフェリン」と呼ばれるたんぱく質とくっついて、赤血球がつくられる骨髄まで運ばれ赤血球内でヘモグロビンを作ります。
鉄が不足することでヘモグロビンがつくられなくなり、貧血になる事から「鉄欠乏性貧血」と呼ばれるわけです。

ちなみにビタミンB6やB12，葉酸が欠乏して起こる貧血は「ビタミン欠乏性貧血」と呼ばれています。

貧血の中で鉄欠乏性貧血が最も多く、特に女性に多く見られます。特に20～40代の女性では21％の人が鉄欠乏性貧血となっています。また貧血の診断は出ていないが体内の鉄分が不足している貧血予備軍とされるかくれ貧血の割合に至っては20～40代の女性では61％にまでなります。

鉄が不足する原因

鉄が不足してしまう原因は大きく分けて3つあります。

1つ目は鉄の供給低下です。偏った食生活や過度のダイエットにより、鉄の摂取量が不足してしまったり、鉄の吸収を担っている十二指腸や空腸(小腸)に何らかの障害が起こりうまく吸収されなっかったりする場合です。

2つ目は鉄の需要増加です。成長期や妊娠時、授乳時は普段よりも多くの鉄を必要とします。そのためいつも通りの食事を行っていても鉄分が不足してしまうことがあります。

3つ目は鉄の喪失です。頻発月経、月経過多などの異常月経や消化管出血(胃・十二指腸潰瘍、胃がん、大腸がん、大腸ポリープなど)により体内の鉄分が失われた場合です。

鉄欠乏性貧血にオススメの栄養素

鉄分

鉄欠乏性貧血ですので当たり前にはなりますが鉄分が必要になります。食品に含まれる鉄にはヘム鉄と非ヘム鉄の2種類があります。ヘム鉄は体に吸収しやすく(吸収率20～25％)、逆に非ヘム鉄は体に吸収しにくい(吸収率2～5％)という特徴があります。
ヘム鉄を含む食材肉には肉類(豚・鳥・牛などの)、赤身の魚類(カツオ・イワシ・マグロなどで血合いの部分は特に)、レバーなどがあります。
非ヘム鉄を含む食材には卵、貝類(しじみ・アサリなど)、豆類、緑黄色野菜(ほうれん草・小松菜など)、海藻類などがあります。

タンパク質

タンパク質は赤血球中のヘモグロビンの材料となるため鉄と同様に大切な栄養素です。また肉や魚、卵などの動物性たんぱく質は鉄の吸収率を高める働きがあります。鉄を含みつつ鉄の吸収率を高める肉類や魚類は鉄欠乏性貧血にオススメの食材です。

ビタミンC

ビタミンCには非ヘム鉄の吸収率を高める働きがあります。、イチゴやみかん、キウイフルーツなどを食後のデザートとして食べたり、ジャガイモやパプリカなどと一緒に調理して食べたりすることをおすすめします。

また鉄は食品だけでなく、鉄製のフライパンで調理することでも摂取できるので、調理器具などを工夫してみるのも一案です。

鉄欠乏性貧血にお悩みの方はぜひ参考にしてみてください！

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