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変形性膝関節症
「変形性膝関節症」についてわかりやすく説明します
変形性膝関節症は、加齢や長年の負担により膝の軟骨が磨り減り、関節の変形や痛みを引き起こす病気です。初期は朝の膝のかたさや歩き出しの重たさ程度ですが、放置すると正座や階段で痛みを感じ、膝に水が溜まって腫れることもあります。
日常生活での体の歪みが片側の膝に継続的な負担をかけ、症状を悪化させる場合も多くあります。
軽視されがちですが、早期対処により進行を防げる可能性が高い病気です。
痛みのない快適な生活を維持するための知識とケア方法を分かりやすくご紹介します。
変形性膝関節症の原因
年齢による軟骨の劣化
歳を重ねるにつれて軟骨はしなやかさを失い、擦り減って関節の変形を起こします。
体重増加による負担の増加
余分な体重が軟骨への負荷となり、摩耗を促進して痛みのリスクを上げます。
偏平足やハイアーチなどによる歩行異常
普段の生活の中で偏平足やハイアーチにより、足のつき方に異常が起こることにより膝への負担がかかり、変形性膝関節症になるリスクが高くなります。
O脚・X脚などの骨格の歪み
関節にかかる力が偏ることで変形が進みやすくなります(特に日本人はO脚の傾向が強く見られます)。
怪我や靱帯・半月板の損傷歴
若い頃の外傷が、中高年期に変形性膝関節症として症状に現れることがあります。正座の習慣や骨粗しょう症なども発症に影響します。
脳・神経系の機能低下
近年特に注目されている根本的な要因として、脳・神経系の機能低下があります。膝関節の位置感覚や周辺筋肉の状態を脳に伝える機能が衰えることで、脳が自分の体の状況を正確に把握できなくなり、筋肉の過度な緊張や膝の痛みを引き起こすと考えられています。
変形性膝関節症の症状
動き始めの違和感・痛み
立ち上がりや歩き始めに膝が重く感じられ、痛みを覚えることが多くなります。
階段・正座での痛み
階段の上り下りや正座をする際に膝に強い痛みが現れやすくなり、日常生活に影響が出始めます。
腫れ・熱感・水の溜まり
病気が進むと関節内で炎症が起こり、膝に水が溜まって腫れや熱感が生じる「関節水腫」という状態になります。
末期段階での運動制限
軟骨の破壊が進行すると、膝の曲げ伸ばしが困難になったり、ぐらつきや歩行障害といった深刻な運動制限が現れ、夜間の安静時にも痛みが続くことがあります。この段階では骨そのものの変形が進んでおり、手術を検討する場合も出てきます。
変形性膝関節症を防ぐための対策法
変形性膝関節症の進行を防ぎ、症状を軽くするためには、毎日の予防対策が極めて重要です。
◇ 太ももの筋肉強化
膝周辺の筋肉を鍛えることで関節をしっかりサポートしましょう。
◇ 正座や深く曲げる動作を避ける
膝にかかる負担を普段の生活で軽減することが大切です。
◇ 適切な体重管理
無理のない範囲でのダイエットにより、膝への負荷を効果的に減らせます。
◇ 全身のバランス調整
体の歪みを改善して、片方の膝に偏った負担がかかるのを防ぎ、変形の進行を抑えることができます。日常生活の中で足指のセルフケアを実践し、歩行時の膝への衝撃を和らげられるようにすることも効果的です。
変形性膝関節症に効果的なセルフケア方法
膝の軽い曲げ伸ばし・つま先立ち運動
膝とふくらはぎの血液循環を良くします。
仰向けでの膝下クッション圧迫
仰向けに寝た状態で膝の下にクッションを置き、クッションを床に押し付けるように力を込めます。
椅子に座った状態での膝伸ばし
椅子に座った姿勢で膝をゆっくりと伸ばしながら持ち上げ、3秒間保持してからゆっくりと元の位置に戻します。慣れてきたら保持時間を延ばすとさらに効果的です。
変形性膝関節症の治療法
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◇ 保存療法
痛み止めの内服薬や湿布、ヒアルロン酸の注射、筋力トレーニング・リハビリテーションなどを組み合わせて進行を抑制します。
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◇ 装具・物理療法
サポーター・足底板・低周波治療器などを活用して症状の緩和・日常生活の支援を行います。
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◇ 手術が必要なケース
痛みが非常に激しく、日常生活に重大な支障をきたす場合には、人工膝関節置換術(膝関節を人工のものに交換する)や高位脛骨骨切り術(脛骨の上部を広げてO脚を矯正し、負荷を軽減する)などが検討されます。
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◇ 当院での治療① 全身矯正
当院では、骨盤の左右バランスの異常により膝に負担がかかっている場合、全身矯正を行い、骨盤だけでなく背骨や股関節の位置を正しい位置に戻し、膝にかかる負担を軽減させます。
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◇ 当院での治療② 筋膜リリース
膝周りの筋肉や股関節周りの筋肉の癒着が起こる事により関節の動きが正しく働かなくなり、膝に負担がかかります。
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当院では、そういった筋肉の癒着に対し、筋膜リリースを行い、関節の動きを高め膝にかかる負担を減らしていきます。
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◇ 当院での治療③ 楽トレ
インナーマッスルが低下していると歩行時にグラつきが起こり膝に負担をかけることがあります。
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当院では、歩行時のグラつきがある方には、インナーマッスルを鍛え、歩行時にグラつき起こらないようにし、膝への負担を減らします。
変形性膝関節症は、単純に膝軟骨が磨り減るだけでなく、脳・神経系の機能低下や、手足の偏った使い方による全身の歪みが複合的に膝への過度な負荷を生み出し、痛みや変形を進行させる疾患です。 早期に気づき、適切な運動、日々のセルフケアに加えて、全身のバランスや脳・神経系の機能にアプローチするケアを始めることが症状の進行を抑え、痛みのない自然な日常を取り戻すための重要なポイントとなります。