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下肢のむくみ
日常ケアと専門的治療で
快適な脚へ
下肢のむくみは夕方に靴がきつく感じたり長時間立ち仕事の後に足が重くなるなど、誰もが経験する身近な症状です。原因は単なる疲れから、ふくらはぎの筋力低下による血流悪化、さらに心臓や腎臓の病気までさまざま。まずは生活習慣の見直しで改善できることが多く、セルフケアと専門家の判断をうまく組み合わせることが大切です。この記事では原因・症状・予防法・有効な体操・治療法まで、わかりやすく解説します。
下肢のむくみの原因
むくみは単なる一過性の症状にとどまらず、筋力低下や病気が関わることもあります。 まずは3つの代表的な原因を知っておきましょう。
生活習慣(血流低下)
長時間の座位・立位や運動不足で血行が悪くなり、余分な水分が足にたまりやすくなります。また、塩分過多の食生活も、むくみの原因となるためインスタント食品や外食中心の食生活をしている人は注意が必要です。
筋力低下(ポンプ作用低下)
ふくらはぎの筋肉が弱ると戻す力が落ち、静脈還流が悪化します。ふくらはぎの筋力低下は加齢や運動不足で進みます。女性は男性よりも筋力が弱いことに加え、月経前や更年期のホルモンバランスの変化もむくみの原因となります。
病気が原因
心不全・腎不全・肝疾患、深部静脈血栓(DVT)やリンパ浮腫など、専門的治療が必要なケースがあります。
下肢のむくみの症状
重だるさ・張り感
夕方に増す「だるさ」や皮膚の張り感。休むと改善する一過性のことが多いです。
圧痕が残る(凹む)
すねや足首を押すと凹みができ、戻りにくい場合はむくみの典型的サインです。靴下の跡がくっきり残るのもこのタイプです。
片側だけの腫れ(要注意)
片側だけ急に腫れる・痛みを伴う場合は深部静脈血栓症(DVT)など、血栓が血管を塞いでいる危険な状態の可能性があります。飛行機に長時間乗った後などに急に片足がむくんだ際は特に注意が必要で、直ちに医療機関を受診してください。
下肢のむくみを防ぐための対策法
◇ 適度な運動を習慣化
ウォーキングや階段昇降で脚の筋ポンプを刺激すると効果的です。
◇ 塩分・水分の管理
塩分過多やアルコールの取り過ぎは水分保持を招くため、バランスを心がけましょう。利尿作用や塩分排泄作用のあるカリウム(アボカド、バナナ、トマト、海藻類、豆類など)を意識的に摂ることも有効です。ただし、腎機能が低下している場合は医師に相談が必要です。
◇ 足を上げて休む
休憩時に脚を心臓より高くしてリラックスさせると滞った血流やリンパの流れが促進され、回復が早まります。長時間の座位や立位の後には、こまめに脚を上げるケアを行いましょう。
◇ 靴や着圧を見直す
きつい靴や長時間の締め付けは血行を阻害するため注意が必要です。サンダルやミュール、ハイヒールなど、脚の動きが不自然になる靴は、ふくらはぎのポンプ作用がうまく働かず、むくみを招きやすいです。
下肢のむくみに効果的なセルフケア方法
かかと上げ(カーフレイズ)
立った状態でかかとを上げ下げすることで、「第二の心臓」と呼ばれるふくらはぎの筋力を効果的に強化します。10〜15回を2〜3セット目安に行いましょう。
足首ポンプ(アンクルポンプ)
足首を上下に大きく動かすことで、足首の可動域を保ち、血流を改善します。飛行機やデスクワーク中など、座ったままでもできる手軽な体操です。
脚上げ呼吸
壁に脚を上げて深呼吸をすることで、重力により血液やリンパの流れを心臓に戻しやすくします。3〜5分を目安に行いましょう。
タオルギャザー
足指でタオルをたぐり寄せることで、足底の小さな筋肉(足底内在筋)を鍛え、むくみにくい脚づくりをサポートします。
下肢のむくみの治療法
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◇ 保存的療法(生活改善)
食事の塩分調整、体重管理、長時間同一姿勢の回避、生活習慣の見直しでむくみを軽減します。まずはセルフケアで様子をみる方針です。
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◇ 圧迫療法(着圧)
着圧ストッキングや弾性包帯で静脈・リンパの還流を助けます。症状に合った圧力選定が重要で、継続使用で効果を得やすいです。着用は医師や専門家と相談の上で行い、着用後に脚の色が悪くなったり痛みが出たりした場合は直ちに中止してください。
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◇ 理学療法・運動療法
ふくらはぎの筋ポンプを高める運動(カーフレイズや足首ポンプ)や徒手療法、リンパドレナージで改善を図ります。ふくらはぎの運動を日常に取り入れることが肝心です。
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◇ 医療的治療(内科・外科)
原因が心不全・腎疾患・深部静脈血栓(DVT)などの場合は、内科的治療(利尿薬・薬物療法)や抗凝固療法、必要時は外科的処置が必要になります。少しでも気になることがあったら早めにかかりつけ医に相談しましょう。
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◇ 当院での治療① 鍼治療
当院では、下肢の浮腫みに対して経穴(ツボ)を用いて鍼治療をして、血流循環を上げることにより浮腫みの改善を図ります。
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また、鍼に電気を流す(パルス治療)を行うことで下肢の筋肉にポンプ作用が起こり血流循環と筋肉のポンプ作用を改善し、浮腫みの改善を図ります。
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◇ 当院での治療② 筋膜リリース
ふくらはぎは、第2の心臓と呼ばれている為、血流循環や浮腫みの流れを良くする為に重要な役割を担います。このふくらはぎの柔軟性が低下することで血流循環が低下し、下肢に水分が溜まり浮腫みになります。
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当院では、ふくらはぎだけでなく下肢全体の筋肉の柔軟性の低下に対し、筋膜リリースを行い、筋肉の柔軟性を高め、血流循環の促進や浮腫みの軽減を図ります。
下肢のむくみは、日常の生活習慣の改善で軽減できるものから、専門的な医療的治療が必要なものまで幅広く存在します。ウォーキングや体操などの日常的な運動、塩分管理、そして脚上げといったセルフケアで多くのむくみは軽減し、生活の質の向上に繋がります。しかし、急な片側の腫れ、痛み、または息苦しさ、朝になってもむくみが引かない、手や顔もむくむといった症状が伴う場合は、自己判断せずに速やかに医療機関を受診することが非常に重要です。早めの対処と適切なケアで、日常生活の不快感を減らし、健康な足元を維持しましょう。
当院では下肢のむくみに関するお困りごとの相談を受け付けています。お気軽にお問い合わせください。