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頭痛対策
それって緊張型頭痛かも!
運転を長時間した後やお仕事の帰り、また日々のストレスを感じている時など、頭が痛いと感じることはありませんか?もしかしたらそれは、緊張型頭痛と呼ばれるものかもしれません。
この頭痛は頭痛の原因の約7~8割を占めています。頻度は月に数回程度から、毎日起こる方もいらっしゃいます。痛みの長さも個人差があり、30分程度で治まる方もいれば1週間続く方もいます。痛みや不快感は日常生活に悪影響を及ぼすことがありますが、適切な理解と対処法によって症状を和らげることが可能です。
この記事では、緊張型頭痛について考え、その原因、症状、予防方法、そして効果的な対策方法について説明します。
頭痛の原因とは?
緊張型頭痛の原因は大きく2つに分けることができます。それぞれ詳しく解説していきましょう。
筋肉の緊張
まず一つ目は筋肉の緊張です。
例えば、長時間同じ姿勢のデスクワークやスマホ・タブレットなどを使用した時、長時間の運転をした時、または合わない寝具を使用した時などです。
これらの状態の時は、頭が前方に傾いたままの姿勢となり、頭部や首の位置が適切でなくなることがあります。これが頚椎に負担をかけ、筋肉の緊張を増大させます。
この筋肉の緊張により、血液の循環が悪化し、筋肉への酸素と栄養供給が制限され、緊張型頭痛を引き起こす原因になります。
ストレス
そして二つ目の原因がストレスです。
ストレスは神経系に影響を及ぼし、神経伝達物質のバランスを崩すことがあります。これにより、頭痛の発生に関与する物質(乳酸やピルビン酸など)が増加し、この状態が続くと、頭痛の症状が現れる可能性が高まります。その結果、鈍痛や圧迫感が頭部に広がり、緊張型頭痛の原因になります。
頭痛の症状
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● 鈍痛・圧迫感
緊張型頭痛に特徴的な症状の一つで、頭部に鈍い痛みや圧迫感を感じます。この痛みは通常、頭の両側にまたがり、時には頭全体に広がります。痛みは持続的で、軽度から中程度のものが多く、一般的には激しい刺すような痛みではありません。
また、後頭部を圧迫されるように感じることもあります。きつくハチマキを巻いたり、きついヘルメットを被ったような圧迫感です。それに伴い、稀にめまいや吐き気を感じる方もいるようです。 -
● 頭部の重さ
緊張型頭痛において、頭部が非常に重たく感じられることがあります。
この症状は、まるで頭部に大きな重りが載せられているかのような感覚です。頭部が沈んでいる感覚や、頭部全体の頭皮や額に広がる感覚とも言われ、その不快感から日常生活に支障をきたすことがあります。
頭痛の予防方法
◇ 適切な姿勢
正しい姿勢を維持することは、首、肩、背中、そして頭部の筋肉に余計な負担をかけないため、血液循環を促進し、筋肉の緊張を軽減するのに役立ちます。
デスクワーク中や座っているときには、背中をまっすぐにし、椅子の背もたれでしっかりと支えるようにしましょう。パソコンの画面は、自然な目線の高さにあるのが理想的です。
また、足は床にしっかりとつけ、膝が直角に曲がるように調整しましょう。脚を組むことは、骨盤の位置を歪め、背中と首の負担を増加させますので避けましょう。
定期的な休憩も重要です。長時間のデスクワークには、15分から30分ごとに短い休憩を挟むことをおすすめします。これにより、筋肉が緩み、血流が回復し、緊張型頭痛の発生を防ぎます。
◇ ストレッチと運動
ストレッチと運動も緊張型頭痛の予防につながる効果的な方法です。適切なストレッチと運動ルーチンを取り入れることで、筋肉の緊張を緩和し、頭痛を防ぐことができます。
ストレッチ
首、肩、背中、および顔の筋肉にストレッチを行うことは、緊張型頭痛のリスクを軽減します。首の周りをゆっくりと回す、肩を上下に動かす、頭を優しく左右に傾けるなどのストレッチを定期的に行いましょう。これにより、筋肉が緊張から解放され、血液循環が促進されます。
運動
適度な運動は、全身の筋肉を強化し、ストレスを軽減するのに役立ちます。有酸素運動(ウォーキング、サイクリング、水泳など)は、ストレスホルモンの分泌を抑制し、体全体のリラクゼーションを促進します。
◇ ストレス管理
ストレスをコントロールし、心身のバランスを保つことで、頭痛の発生を減少させ、健康的な生活を維持できます。深呼吸やヨガを取り入れたり、十分な睡眠時間を確保したり、日常のスケジュールを調整して休息の時間を確保することでストレスを管理できるでしょう。
また、親しい人と不安に感じていることや困っていることを共有することも効果的です。
頭痛の対策
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マッサージを受ける
マッサージは筋肉の緊張をほぐし、頭痛を和らげる有効な方法です。特に首、肩、背中のマッサージは、緊張型頭痛の主な原因となる筋肉の緊張を解消します。マッサージによって血液循環が促進され、リラックス効果も期待できます。
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温湿布の使用
温湿布は局所的な筋肉の緊張を和らげ、頭痛の症状を緩和します。首や肩に適切に貼ることで、筋肉が緩み、痛みが軽減します。温湿布は手軽に薬局などで購入できるため、日常的に利用できます。
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適切なお薬の使用
軽度であれば市販薬を服用することで症状を軽減することが可能です。薬局で症状を伝えて購入することをオススメします。
重度の頭痛の場合、医師から処方される鎮痛剤や筋弛緩剤を使用しましょう。薬の過剰摂取は副作用を引き起こす可能性があるため、自己判断で服用することは避け、医師の指示に従いましょう。 -
生活スタイルの改善
ストレス管理、適切な姿勢の保持、規則的な運動、十分な睡眠など、生活習慣の見直しが緊張型頭痛の予防に役立ちます。これらの改善策は持続的な効果をもたらし、頭痛の頻度や症状の重さを軽減します。
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頭痛安眠矯正
当院の頭痛安眠矯正は不眠による頭痛の改善効果があります。自律神経を整えることで、頭痛改善を期待できます。なお施術中はアロマを使用し、リラックスしていただけるようにしています。
当院の頭痛安眠矯正についてはコチラ
前回の「気象病(記事はこちら)」による頭痛と、今回の「緊張型頭痛」についての情報を合わせて、頭痛にはさまざまな要因が存在することが分かりましたね。
頭痛が発生する原因を特定することは、症状の軽減や効果的な治療への第一歩です。
頭痛専門の病院で適切な薬を処方してもらったり、当院の施術を受けることで、身体の緊張をほぐすなど、一人一人に合った方法で症状を改善していきましょう。