2022年01月22日 | お身体に関すること, 足の症状に関すること

足底腱膜炎でお困りの方へ

足底腱膜とは

足底腱膜は、かかとの骨にある踵骨隆起から起こり足の指の付け根に付着する、厚く丈夫な腱膜の事です。
足底腱膜は足の土踏まず（内側縦アーチ）を支える重要な役割や、歩行・ランニングにおいて、地面と足部の衝撃を和らげるクッションとしての役割があります。

病態・原因

足底腱膜炎は長時間の立位や歩行、ランニング、体重増加により足底腱膜に負担がかかり炎症が生じることで起こります。
特徴的な症状として、朝の起きて床にかかとをついた時に鋭い痛みがあり、その後は動かすにつれて痛みは弱まることが多いです。その他にも長時間の座位から立ち上がった時や長時間歩いている時に痛みを感じる人もいるそうです。痛みはかかとの内側前方から中央にかけて生じます。

原因となる足底への負担には種類が2つあります。
1つ目は牽引力(足をけりだす時に引っ張られる力)、2つ目は圧迫力(足を接地させたときの衝撃、足裏にかかかる荷重)です。そのため、歩行やランニング、長時間の立位、体重増加が起こると負担が大きくなり小さな損傷が痛みや炎症につながり足底腱膜炎を発症します。
また偏平足やハイアーチ(甲高)だと足底腱膜への負担が増えるため足底腱膜炎になりやすいです。

治療

安静にできる場合であれば、無理な運動などはさけ、患部への負担を減らすことが必要です。またクッション性のある靴やテーピング、インソールを入れることも効果的です。
痛みや炎症が強い場合には鍼治療や電気治療で鎮痛・消炎を図ります。
根本治療としては、ふくらはぎの柔軟性を向上させるためのストレッチや偏平足の改善を目的とした筋力強化があります。

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